東北地方整備局は、成瀬ダム建設事業で整備する国道付替2号トンネル工事をWTOで1月21日に開札する。申請書の提出は今月24日、入札締め切りは1月19日。トンネルは延長1,800m規模で、掘削・支保工、覆工、インバート工、坑門工、坑内付帯工、仮設工を30年11月28日の工期で進める。発注見通し段階における同トンネルの概算工事規模は30から50億円。
事業の全体計画は、東成瀬村椿川に中央コア型ロックフィルダム(堤頂長690m、堤高113.5m、堤体積約120万㎥、総貯水容量7,850万㎥、有効貯水容量7,500万㎥)を建設するもので、総事業費は約1,530億円。建設地は東成瀬村椿川地先で、右岸は字トクラ、左岸は字白岩小沢地内に位置する。
今回、発注するトンネルの対象工種は一般土木(経営事項評価点数1,200点以上)で、12年4月1日以降に◇内空断面積(代表値の覆工後の内空面積)が40u以上 ◇掘削および覆工の施工延長が1,400m以上 ◇施工実績が適切―の要件を満たすNATM工法によるトンネル工事の元請施工実績があることなどが参加資格となっている。
成瀬ダム工事事務所では来年度以降、ダム堤体、延長160mの2号橋、同橋の工事用道路(国道付替整備)、両岸の工事用道路、地山対策(押さえ盛土等)等の工事に順次着手する。ダム堤体については、日本工営に実施設計を委託し進めている。
また、新事務所庁舎(S1F約1,260u)の建設も計画しており、東成瀬村内を軸に今後、建設地や着工時期などを決定する。
提供:秋田建設工業新聞社