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福島建設工業新聞社
2015/11/11

【福島】三春町/まち・ひと・しごと創生総合戦略を策定

 三春町は、人口減少と地域経済規模縮小の克服に向け、27〜31年度を計画期間とする「三春町まち・ひと・しごと創生総合戦略」を策定した。
 町は、同時策定した町人口ビジョンで平成72年の町人口を、減少が最も緩やかなパターンで1万2000人程度と推計。戦略はこの維持に向けた取り組みとして、「しごと」が「ひと」を呼び、「ひと」が「しごと」を呼ぶ好循環を確立し、町への新しいひとの流れを生み出すとともに、好循環を支える「まち」の活力を取り戻すための基本目標や具体的施策をまとめている。
 具体的取り組みでは、特色ある観光産業の振興として、年間観光客入込数について25年度の52万4000人を31年度に60万人と増やすための施策として@観光地への公衆用無線LANの設置Aもみじ山の整備―を挙げた。企業誘致の強化では、新規誘致企業数を31年度までに累計3件とするため、工場等立地促進奨励金による工場等の立地促進を図る。
 新しいひとの流れの創出と定住化の促進では、住宅施策の充実として@住宅用地の提供A空き家の利活用の推進B移住・定住、二地域居住を促す支援施策の充実―を図る。
 住宅用地提供では、町造成の住宅分譲地の分譲・定借だけでなく、民間事業者との連携を図るなど、「分譲地・空地の提供件数」を26年度17件から、31年度40件まで引き上げる。
 空き家利活用推進では、町内空き家の全戸調査など情報提供のほか、改修等に係る支援も実施することで、空き家新規再利用数について31年度累計で20戸を目指す。
 移住・定住等支援施策では、地元金融機関と連携した住宅ローンの金利優遇の創設や集合住宅建築に係る事業者への支援などを図り、制度利用件数を31年度に年間10件を目指す。
 また魅力ある「まち」の創出に向け、中心市街地(街なか)の活性化を図る。環境づくりの一環として、土蔵・歴史的建造物の保存・活用などを想定している。