豊田市は、明治用水の全面改修事業に伴い、関連する排水施設を整備する計画で、調査設計に着手した。オリエンタルコンサルタンツ中部支店(名古屋市中村区)に業務を委託、2016年3月4日を履行期限として調査を進めるとともに設計としてまとめる。16年度以降で明治用水の改修事業に合わせ事業化を目指す。
明治用水では、16年度から頭首工や用水路の全面的な改修を計画している。このため、同市が管理する排水路が明治用水に排水できなくなることなどから、新たな排水路を整備して家下川に流入させる計画だ。
また、明治用水をアンダーパスする宝蔵川については、交差部の断面が小さく、排水能力が不足しているため、交差部を改修する計画。このほか、河川としての排水能力を見直し、必要箇所を改修する予定だ。現状では、鴛鴨町や永覚町などの流域で多くの排水路が明治用水に接続され、排水している。
今回の業務では、設計計画や現地調査、排水路計画、流末施設概略設計、概算工事費算出などを実施する。明治用水の改修前に各排水路の流末箇所を調査・把握するほか、施設形状などを盛り込んだ概略設計を行う。宝蔵川では縦横断測量や交差検討を実施し、河川と排水路の両面における基本計画を作成する。
また、業務の中で東海農政局や明治用水土地改良区など関係機関との協議資料を作成。今後のスケジュールなどについて調整を図っていく。
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建通新聞社