西条市は、東予港西条地区の公有水面約4・8fを埋め立て、新造船建造用の艤装岸壁を建設するため、埋立免許申請を県に提出している。今後、2016年度予算への事業費計上や入札方法を検討し、16年度早期の着工を目指す方針。埋立地は完成後、18年に今治造船(今治市)に売却する。
埋立工は、地域の活性化と安定した雇用を確保する目的で、今治造船が拡充する新たな造船建造施設の用地確保のために整備する。
埋立工の工程は約21カ月が見込まれており、施工上一括発注が検討され、16・17年度の2カ年契約となるもよう。事業費および用地売却価格は44億円。
同地区は、のり養殖の関係で冬場の海面工事ができないため、免許認可次第、早期の着工が目指される。
東予港西条地区には今治造船西条工場が立地し、超大型船渠艤装岸壁3バース(マイナス7・5b艤装岸壁1バース、マイナス5・5b同2バース)を配置し、年間9隻程度の新造船を建造している。しかし国際競争力確保のため、可及的速やかにさらなる大型船舶建造のための艤装岸壁の整備が求められている。引き渡し後の大型クレーン設置などは今治造船が行う。
埋立面積は4万7716平方b。延長450bの艤装岸壁を整備。場所はひうち7ノ7から7ノ19地先。
提供:建通新聞社