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建設新聞社
2015/11/10

【東北・福島】中核拠点施設の建設を決定/いわき市震災メモリアル事業 19年度の完成目指す

 福島県いわき市は、震災メモリアル事業を計画し、震災のアーカイブ機能や追悼機能などを有する中核拠点施設を建設することを決定した。震災メモリアル検討会議の石丸純一委員長(いわき明星大学復興事業センターアーカイブ室長)が9日に清水敏男いわき市長に提言した中で、その整備方針を明らかにしたもので、今後本年度末までに基本構想・計画を策定し、具体的な建設場所や施設規模などをについて決定したい考えだ。
 市では、東日本大震災により被災した市内の構造物(久之浜地区稲荷神社、岩間地区防潮堤、田人地区断層など)を保存・利活用し、震災の記憶や教訓を風化させることなく確実に後世に伝えていくことを目的とする震災メモリアル事業を計画している。
 中核拠点施設は、同事業の拠点として震災の記憶や教訓を確実に伝承し、情報発信、交流の促進によって復興の歩みを共有するとともに、市の未来づくりに寄与する施設として建設するもの。
 導入機能は「収集・保存」「学習・継承」「交流・連携」「情報発信」「追悼・鎮魂」の5本柱で、それぞれ収蔵庫や展示室、学習室、ライブラリー、イベントスペース、モニュメント、協働支援ルームなどを設けるとしている。
 今後は、基本構想・計画づくりを本格化させ、2016年度にも設計などの作成に入りたいとしており、19年度の施設完成を目指す予定だ。
 なお、同事業の調査・検討業務は、トータルメディア開発研究所が担当した。

 提供:建設新聞社