建設技術フェア実行委員会(福井県建設技術公社ら)は、9月に福井市下六条町の県産業会館で開催した「フクイ建設技術フェア2015」の報告書をまとめた。
同フェアは産学官における技術交流、情報交換の場を提供し、今後の建設分野で技術開発の活用・普及・向上を図ることを目的に開催。今回は「再生・保全に関する技術」をメインテーマに、82企業・団体が計94ブースを出展した。
来場者数は約2800人(前年比約100人減)で、内訳は土木・建築関連企業約1720人、官公庁職員約340人、学校教員・生徒約240人、その他・一般約500人。
来場者からのアンケート結果(回答960人)によると、フェアの総合評価は「まあまあ良い」が48・5%でトップ。次いで「大変良い」(34・2%)、「普通」(16・2%)、「あまり良くない」(1・1%)の順。
意見・要望では「様々な技術を一堂に見ることができる良い機会」や「県内の建設事業で活躍する企業などの技術や尽力を知ることができた」、「異業種との接点や情報収集ができた」といった評価のほか、「毎年開催でマンネリ化を感じる」や「設計分野や建築分野も充実してほしい」、「ブース内でパネル展示だけなのは残念」などと改善を求める声もあった。
一方、出展企業を対象にしたアンケート結果(回答48社)では、9割がフェアは有意義と回答し、「出展した商材が今後につながりそう」、「学生に熱心に見てもらい何より」、「他企業との交流ができて有意義だった」など高い評価を得た。
また、次回の意向については、「できれば出展したい」(50%)、「ぜひ出展したい」(42%)と出展を希望する回答が9割以上を占めた。
感想では、「来場者が少ないように感じた。幅広くPRし、集客に努めてほしい」、「開場時間を16時以降に延ばしてみては」、「マンネリ化しているので改善を望む」と工夫を求める意見も見られた。
このほか、来場者と主催者の投票によって選ばれるベストブース賞には「ホクコン」、優秀賞には「日光産業」と「石黒建設」が輝いた。福井の技術をアピールしている展示物を評価する主催者特別賞には「VEEma」と「ジビル調査設計」が選ばれた。
フェアは来年度も開催を予定。弊社福井支局も後援する。