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日本工業経済新聞社(群馬)
2015/11/06

【群馬】日本下水道管路管理業協会群馬県部会が安全大会


日本下水道管路管理業協会関東支部群馬県部会(森田岳志部会長)は5日、高崎市内のニューサンピアで第12回安全大会を盛大に挙行した。
この安全大会は、安全管理に対するモラルを向上させ、労働災害の防止に努めるとともに、日常作業に潜む危険を再確認して重大事故を未然に防ぐために開催されている。
当日は多数の部会員のほか、県や高崎市の職員など70人を超える参加があり、安全管理の徹底に向けて一致団結した。
開会に続き、あいさつに立った森田部会長は、下水道管路管理技士の重要性について「平成10年の創設以来、年に1回試験を実施しており、昨年度末には全国で1万人を超える合格者が出ている。この資格は、専門的な知識と安全管理を持っていないと取得できないもの。現段階のところ、全国の71自治体で入札参加の要件や代理人の保有資格といった形で活用されており、その重要性は増してきている」と強調し、続けて「国土交通省による民間技術者資格の登録公募に参加する予定で、国にも認められた、より公的な資格になることは、われわれにとって非常にありがたい。県や市町村にも下水道の維持管理に必要な資格と認識してもらい、活用していただければ幸い」とし、入札時などへの下水道管路管理技士の活用・拡大を期待した。
来賓祝辞には、県下水環境課の中野裕調整主監が登壇し「老朽化などに伴い、既存施設の維持管理の重要性は年々増しており、耐震化や長寿命化、維持管理の合理化といった検討すべき課題が山積している。協会の皆さま方には常に高い安全意識を持ち、工事中の安全管理を徹底されていると思うが、工事事故を起こさないためにも、このような場で安全管理と事故の防止に関する知識を深め、認識を新たにすることは大変意義のあること」と述べ、協会の取り組みをたたえた。
その後、講演へと移り、イービストレード環境事業部の冨田開平氏が『マンホールに新しい風を』をテーマに講義を展開。同社は、東京都下水道サービスなどと3者で共同開発したリング型送風機を紹介。下水道管路内では従来、ダクトなどによるファン式の送風機で風を送って作業を行っているが、ダクトがあるため作業員や資材の搬出入が不便、かつ連続換気ができず、また急な増水など緊急時にはダクトを外して脱出するなど、作業面と安全面に難があった。今回紹介されたリング型送風機はダクトがなく、マンホールを塞がないため、管路内での作業効率と安全性が大幅に向上することなどが説明された。
休憩後には、県警察本部刑事部組織犯罪対策第一課の神宮洋介暴力団排除担当係長が暴力団情勢と対策について講義を行った。
その後、部会員全員で『フタ閉める その時までは 気を抜くな』と安全標語を唱和し、労働災害ゼロを誓った。