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日本工業経済新聞社(山梨)
2015/11/06

【山梨】中部横断開通で企業立地など期待

 山梨総合研究所は、統計から見た中部横断自動車道沿線地域の将来推計を、県の中部横断自動車道沿線活性化ビジョン検討協議会に示した。沿線では人口減少が予想されているが、中部横断道の開通による企業立地の動向によっては人口減少に歯止めが掛かる可能性もあり、観光客の増加も期待できると指摘した。
 沿線地域(北杜市、韮崎市、甲斐市、南アルプス市、中央市、昭和町、市川三郷町、富士川町、早川町、身延町、南部町)の人口は、2010年の国勢調査で約33万3000人。近年は減少傾向で、少子化や若者の大都市への転出により今後も減少傾向が続くと予想されている。
 しかし、中部横断道の開通効果による企業立地によっては就業人口の減少に歯止めが掛かる可能性もあると予測。
 製造品の出荷額については、生産技術の向上で増加しており、今後は、TPP(環太平洋パートナーシップ)協定により輸出機会の増加が見込まれることから堅調に推移すると予想。
 商品販売額については、沿線中部地域に商業集積が進んだため増加しており、今後は交通アクセスの向上や観光客の拡大などによって一層の増加が期待できるとした。
 観光客についても、中部横断道の開通と共に周遊観光ルートの形成などによっては、地域内の周遊観光客数や観光施設の入込客数の増加も期待できると見込んでいる。