岡崎市は、都市計画道路「岡崎環状線」の明大寺地区で計画している乙川への新設橋について、2016年度にも下部工への一部工事着手を目指す意向で、予算化に向け調整を図る。同地区は、大半が供用開始している同路線の中でも未整備区間として残る難所の一つで、いよいよ全線開通に向け本格始動する。
設計によると、乙川への新設橋は橋長119bの3径間連続鋼鈑桁橋で、標準幅員は両側歩道(各幅員3b)を含み18bが見込まれている。未整備の明大寺地区のうち、今回の対象区間は、朝日町地内の国道1号「朝日町三丁目」交差点(岡崎年金事務所東)から明大寺町地内の都市計画道路岡崎一色線との交点(竜美丘会館付近)を結ぶ延長440b。2021年度末を目標年次として、完成を目指す。
明大寺地区の全体ルート計画では、岡崎一色線からさらに南下。明大寺町地内の自然科学研究機構前まででストップしている岡崎環状線(竜美丘ポプラ並木通り)に接続する計画で、国道1号からの延長は1060b。この区間で難所となる名鉄名古屋本線の横断については、連続高架によりオーバーパスする立体交差案を打ち出しており、早期事業化を目指す。
岡崎環状線は、県道岡崎刈谷線「小豆坂小学校口」交差点を起点に、名鉄線や乙川、国道1号を横断、市北部の滝町を経由して国道248号を横断、県道東大見岡崎線(モダン通り)に至る総延長15・86`の都市計画道路。すでに約90%に当たる約13・9`を供用している。
同市では今後、橋梁前後の取り付け区間に対する用地交渉を継続する方針で、15年度当初の用地取得率は約90%。合わせて、橋梁下部工への工事費に対する予算化を目指す。
橋梁の設計は玉野総合コンサルタント(名古屋市東区)が担当した。
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建通新聞社