伊豆市伊豆の国市廃棄物処理施設組合(管理者・菊地豊伊豆市長)は11月2日、建設を計画する新ごみ処理施設の第1回基本計画検討委員会を伊豆市で開いた。
当日は伊豆市・伊豆の国市市長をはじめ基本計画委員、基本計画業務を委託した八千代エンジニヤリング静岡事務所(静岡市葵区)が参加。
委員会では、新ごみ処理施設整備事業のスケジュールの確認や施設整備基本方針の策定、検討委員会におけるごみ処理方式の評価・選定手順と方法について検討した。
新ごみ処理施設整備事業のスケジュールについては、2015年度内に循環型社会形成推進地域計画を静岡県に提出し、建設を予定する伊豆市字川久保地内の用地取得や測量・地質調査を行う。施設基本計画は16年3月までにまとめ、16〜17年度内に生活環境アセスメントや造成工事を行う。生活環境アセスメントの手続きを完了する18年4月ごろに総合評価落札方式により事業者を公募。18年度内に選定を行い、事業者を決定する。19年度に実施設計をまとめ、20年から建設工事に着手する予定だ。設計・工事期間は36カ月程度を見込んでおり、23年3月に完成、23年4月より施設稼働を目指す。
施設整備基本方針については、12年度に行った「施設のありかた市民検討会における提言」、同年度に閣議決定した廃棄物処理計画をとりまとめた、新ごみ処理施設の施設基本方針(案)を確認した。基本方針(案)では@長期的に安心・安全で安定した施設A環境保全に限りなく配慮し、周辺環境に調和した施設B熱エネルギーと資源の回収に優れた施設C災害に強く、住民に開かれた施設D経済性に優れた施設―にまとめられた。
ごみ処理方式の評価・選定手順と方法(案)については、検討の対象となるごみ処理方式を抽出し、それぞれの技術概要、評価や選定手順の確認を行った。
検討委員会は基本計画をまとめる16年3月までに5回の開催を予定している。第2回検討委員会ではごみ処理方式の1次評価・選定(適合審査)の実施、2次評価・選定(適正検査)の評価項目と評価方法の設定を行い、また新ごみ処理施設整備に係る事業条件の確認を行う。開催時期は16年2月を予定している。
提供:建通新聞社
(2015/11/6)
建通新聞社 静岡支社