日本工業経済新聞社(群馬)
2015/11/05
【群馬】評価ポイントなど紹介表彰建設工事発表会
県は4日、本年度に知事表彰を受けた工事に関する発表会を前橋市内の群馬建設会館で開いた。評価されたポイントや工夫された箇所などを担当者が解説。会場には建設業者らが大勢詰めかけ、紹介された技術を自社の工事に生かそうと熱心に聴講していた。
本年度知事表彰を受けた19件の工事中から14件を選び、詳しい工事内容を説明した。工事完成写真を見ながら県の担当者が、工事の概要や苦労した点などを話した。また、現場や職場環境の改善や安全対策について、女性目線でチェックする「環境すみずみパトロール隊」の活動内容も紹介された。
南雲建設(渋川市)施工の県営農地整備事業(渋川市赤城町津久田ほか)では、現場近くに鉄塔がいくつか建っている中、それらに注意しながら施工したことなどを説明。現場条件が悪いながらも、きちんと安全対策を行い、事故なく見事に仕上げたことなどを評価ポイントにあげた。
泉野建設(前橋市)施工の敷島公園大師線の整備では、交通への影響を最小限にするため、短い区間に分けて施工。それに合わせ切り回しを繰り返し完成させた。厳しく工程を管理し、安全管理を徹底させた苦労などが評価された。
県担当者は「いわゆる出来栄えが工事の品質に直結する。品質の高い工事は長期的に安定した効力を示し、長寿命化にも寄与する」と述べた。