日本工業経済新聞社(群馬)
2015/11/05
【群馬】太田市、来年度普通建設事業費は88億7000万円
太田市は、来年度予算の財政計画を明らかにした。来年度一般会計における普通建設事業費は、対本年度比で43・1%減の88億7345万5000円となった。減少要因は、本年度に新市民会館や太田駅北口駅前文化交流施設といった大型工事の工事費が計上されたため。ただ、来年度も民間保育園施設整備事業費6億5988万1000円、運動公園野球場建設事業費3億円、薮塚本町南小学校大規模改修事業費2億3500万円のほか、土木事業にも順当に予算配分が行われる。
本年度当初予算は、市町村合併以降最大となり、新市民体育館建設事業の継続費約60億円を含む普通建設事業費も151億9734万1000円と過去最大だった。市内の輸送機器製造業の好調を背景に法人市民税の堅調が予測されることから、来年度の歳入は本年度並みを見通す。
建設関連の主要事業では、民間保育園施設整備事業として、韮川保育園、世良田保育園、いなり幼稚園(認定こども園)の3園に計6億5988万1000円を補助する。それぞれの園を運営する団体により、増改築整備が行われる。また、市立新田第一保育園では2017年度から社会福祉法人による民営化を目指しており、来年度に大規模改修を行う。事業費は8000万円を試算する。
来年度から工事が始まる運動公園野球場建設事業へ初年度分3億円を予定。既存野球場を改築する同事業は、17年度の継続費も12億円を見込んでいる。さらに社会教育施設関連では、武道場の屋根と空調設備の改修工事費へ1億8000万円、運動公園トリムコースのウレタン舗装改修へ7000万円、運動公園市民体育館の屋根緊急改修へ5000万円、尾島体育館の耐震補強設計へ300万円を割り振る。
薮塚本町南小学校は、校区見直しに合わせ、内装やトイレの改修などの工事を実施するため、2億3500万円を充当する。また、小中学校給食施設改築事業では1校の工事を予定し、1億6000万円を投じる考え。このほか、小中学校など11校の体育館の非構造部材の耐震化と照明灯のLED化を同時に実施するため、改修工事費6994万2000円を見込む。
市営住宅では、鳥之郷団地2期工事と3期の設計委託に対し、事業費3億6995万2000円を措置する方向。また、各団地のストック総合改善へ工事など1億4000万円を投じる。
土木事業を見ると、無電柱化を行う市道1級20号線へ2億5000万円を充て、L650mの工事を予定する。都市計画道路整備事業では、施工が進む太田西部幹線へ2億円、1級50号線へ4500万円をそれぞれ充て、太田東部幹線ではL450m区間の用地測量や物件補償調査へ1000万円を投入する。
区画整理事業では、太田駅周辺地区(進捗率19%)へ2億5000万円、東矢島地区(同94%)へ1億2000万円、宝泉南部地区(同36%)へ2億円、尾島東部地区(同39%)へ5000万円をそれぞれ充当。一般市道の新設改良は本年度並みの1億7000万円、2級62号線や2級31号線などの幹線道路整備は1億2000万円を割り振る。
また、七ヶ村水路改修は、来年度から工事がスタートするため、工事費など1億2000万円を配分。橋梁関連では、209橋の点検調査と数橋の補修設計、4橋の修繕工事の費用を合計し8000万円を試算する。