日医工(富山市総曲輪1丁目6番21号 田村友一社長)は、滑川市下梅沢の富山第一工場内で製剤棟の新設を計画している。来年9月の着工を目指す。
同社の16年3月期第2四半期決算の中で発表したもので、21年3月期までの総供給可能数量210億錠体制を目指し、総額210億円を投資して富山第一工場内で新製材棟を5階建て延べ1万平方メートル規模で建設。建屋の工期は1年ほどを予定している。併せて、富山第一工場と日医工ファーマテック静岡工場の設備を増強する。ジェネリック医薬品市場の今後の急速な広がりに対応するもので、製造能力拡大を優先するため、5月に発表した「50棟(高薬理製造棟)」の建設は当面先送りするとした。
「50棟」は、同社が今年創業50周年を迎えたことから名づけられ、抗がん剤製造および試験工場として地上4階建てで延べ床面積約4510平方メートル(建築面積約1170平方メートル)で計画し、12月の着工、17年4月の稼働を予定していた。施工は千代田テクノエース。投資額は約34億円を見込んでいた。