豊田市は、「豊田地域医療センター」の再整備計画に先駆け、駐車場を先行して整備する方針で、測量設計に着手した。早川都市計画(豊田市)に業務を委託、2016年3月25日までの履行期限で駐車場の配置など内容を詰め、16年度に着手する。
地域医療センターの再整備に伴い工事用車両が進入することで、利用者の駐車場が不足することが想定される。このため、敷地内に駐車場を確保するほか、施設南側の市有地に新たな駐車場を整備する。16年度に旧感染症病棟と体育館の解体が始まることから、工程などを調整しながら進める考え。新病棟の建設工事が始まる18年度までには整備を完了する見通し。
今回の委託では、敷地内駐車場として面積5600平方bと、敷地外駐車場として面積1200平方bを対象に設計を行い、地形による配置や収容台数を検討する。現時点で110台程度の規模を見込む。また、駐車場部分を含めた面積9300平方bの現地測量や機械ボーリング1カ所、標準貫入試験1カ所を実施する。
地域医療センター本体の再整備は、旧感染症病棟(鉄筋コンクリート造地下1階地上2階建て延べ651平方b)と体育館(鉄筋コンクリート造平屋一部2階建て延べ686平方b)を解体した跡地に新病棟(面積1万4500平方b)を建設する。完成後、北棟・中棟(鉄筋コンクリート造3階建て延べ8736平方b)とMRI棟(鉄筋コンクリート造平屋119平方b)を解体撤去する。
一方、南棟(鉄筋コンクリート造4階建て延べ6750平方b)は約4500平方bの改修により、管理部門と検診部門を配置する計画。西棟(鉄筋コンクリート造2階建て延べ2261平方b)には、診療以外の機能を配置する予定。
現在、基本設計を日建設計名古屋オフィス(名古屋市中区)で進めており完了後、12月をめどに実施設計に着手する。実施設計の期間は2017年度までの約2年間を見込む。
再整備後の病院規模は、総延べ面積約1万9000平方bで、病床数190床(一般100床、療養50床、回復リハビリテーション40床)を備える。診療科目は内科や外科、放射線科、泌尿器科、小児科など13科を設ける計画。
所在地は西山町3ノ30ノ1。
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建通新聞社