日本工業経済新聞社(山梨)
2015/11/04
【山梨】中部横断北杜〜佐久穂、整備計画区間へ格上げを
県町村会は、道路網の整備促進を、2016年度国・県への提案・要望に盛り込んだ。主な要望事項は、中部横断自動車道の基本計画区間(北杜市〜佐久穂町)の整備計画区間への早期格上げ、甲府富士北麓連絡道路の計画路線への早期格上げなど。
要望によると、高速道路は、中部横断自動車道の増穂IC以南について国土交通大臣から2017年度の供用予定と明確に示されたが、北杜市から長野県佐久穂町までの区間は、いまだ基本計画区間であり、整備計画区間への早期の格上げが求めた。
中央自動車道については、小仏トンネル付近の渋滞について15年8月に中日本高速道路に「上り線」の渋滞対策の事業許可が行われたが、完成までは10年程度かかると想定されているため、早期の完成を要望。「下り線」についても住宅対策の検討を求めた。
富士北麓地域については、観光客の周辺観光地への回遊性の向上を図ることや、富士山噴火や東海地震などの大規模災害が懸念される中、災害時の避難と救援ルートとしてスマートICの整備が求められていると指摘。
そのため、スマートICの(仮)富士吉田北、(仮)笛吹八代、(仮)談合坂、(仮)甲府中央の整備促進、東富士五湖道路の富士吉田IC〜山中湖IC間への(仮)富士吉田南の新規事業化を要望した。
地域高規格道路については、新山梨環状道路の北部区間の全線事業化と早期事業着手および東部区間の整備促進を要望。甲府富士北麓連絡道路の計画路線への早期格上げも求めた。
また、南関東地方との連携、交流を促進するため整備中である第二東海自動車道への連結強化が必要であり、国道138号(須走道路および御殿場バイパス西区間)の整備促進を要望した。