トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社
2015/11/04

【大阪】大阪府 万博公園リニューアル計画策定着手

大阪府は、日本万国博覧会記念公園活性化を目的に、リニューアルに向けた準備に入った。中央口から日本庭園に至るまでのシンボルゾーン約10fや日本庭園の改修基本計画策定に着手するほか、公園全体の改修計画を2015年度内に取りまとめる計画。
 大型工事の発注では、6月に公告、7月に取りやめとなった太陽の塔の耐震改修が先行することになるが、同公園は20年度に大阪万博50周年の節目の年を迎える。記念イベントの実施も見込まれ、各エリアの改修が具体化しそうだ。
 シンボルゾーンには、太陽の塔のほか、広場、オブジェなどが配置されている。公園エントランスから日本庭園までを貫く壮大なヴィスタ(眺望)の形成などを整備の方向性として構想しており、本年度内に再整備計画案をまとめ、16年度から計画案をたたき台として議論を深める。
 日本庭園は面積約26f。エリアごとに各時代(上代〜中世〜近世〜現代)の庭園を表現している。現状を大きく変更する改修は想定していない。
 公園全体の施設は、建築物と遊具や橋梁、キュービクルやエスカレーターなど各種設備を対象に、健全度調査を実施した上で、施設長寿命化計画を取りまとめる。
 対象となる主な建築物は、本部ビル(鉄筋コンクリート造4階建て延べ約1万1000平方b)、迎賓館(鉄筋コンクリート一部鉄骨造地下1階地上2階建て延べ2154平方b)、大阪日本民芸館(鉄筋コンクリート造2階建て延べ2206平方b)、パビリオン(鉄筋コンクリート造5階建て延べ約8200平方b)など。
 遊具は大小で全体60基。うち複合遊具は大型1基、中型1基、小型2基。各種設備は全体で50程度。橋梁は、改修済みと本年度に改修工事を実施する橋梁を除く7橋の計画案をまとめる。
 シンボルゾーン基本計画はオオバ(大阪市中央区)、日本庭園改修基本計画が中央コンサルタンツ(名古屋市西区)、建築物改修計画は地球号(大阪市中央区)、遊具・橋梁・設備改修計画はニュージェック(大阪市北区)が担当。

提供:建通新聞社