大阪市建設局は、淀の大放水路の東側一帯の抜本的な浸水対策として計画され、大隅〜十八条幹線に接続する下水道枝幹線管渠築造工について、順調なら大隅〜十八条幹線その10(築造工)の完了後、2018年度に発注する計画だ。
枝幹線は、推進工で径3000_が延長300b、径2200_が延長20b。特殊マンホールを2カ所に設置し、マンホール深さは20b以上1カ所、5・5b以上7b未満1カ所。
実施設計は、日建技術コンサルタント(大阪市中央区)で16年3月31日納期で進めている。管渠・特殊マンホール設計のほか、ルート上に、近接構造物(NTT施設、大阪市淀川区東三国5丁目)と軌道横断(地下鉄御堂筋線、淀川区宮原2丁目)、高架道横断(新御堂筋、東三国2丁目)があり、施工法の比較検討や影響解析検討(FEM解析)を実施する。
同委託では、大隅〜十八条幹線その10工事のルート上となる、新御堂筋と地下鉄御堂筋線との横断部についての影響解析検討もあらためて実施する。場所は大阪市淀川区。
大隅〜十八条幹線は、総延長6・5`のうち、大隅東立坑から菅原立坑までの延長2・4`区間が完成済み。その10工事は、十八条下水処理場内の発進立て坑〜菅原立坑間の延長4・1`で、密閉型シールド工法により内径5250_を築造する。土被りは約15〜25b。急曲線は30R×5カ所、25R×1カ所。JR東海道本線、阪急千里線・京都線の軌道横断、新御堂筋、新幹線の高架横断がある。
施工は安藤ハザマ・大本・中林・大勝JVが担当し、現在はマシン製作中。シールド掘進工は15年度末ごろに着手する工程で、工期は18年3月30日。
淀の大放水路は、大野処理区と十八条処理区にまたがる最大内径7500_、全体総延長22・5`の大下水道幹線として計画された。
提供:
建通新聞社