日本工業経済新聞社(山梨)
2015/10/29
【山梨】2支所の余剰スペース活用は子育て支援と公民館 中央市
中央市は27日、第3回庁舎整備市民検討委員会を開催した。支所整備が議題の中心となったこの日、窓口以外のスペース活用法として子育て支援施設や公民館代替機能の市側の提案に対し、委員からも要望など活発な意見が出され、市民の意見を取り入れて計画をまとめることが確認された。
この日、事務局側から議題に挙げられた玉穂および豊富支所内における支所機能の配置レイアウトは、余剰スペースの有効活用と併せて検討する必要があるとして、施設への入口が異なるなど2案が併記された。支所機能以外の余剰スペースの活用に関しては、人口減少問題に直面する背景から、玉穂支所は子育て支援施策の拠点としての活用案が示された。一方、豊富支所は隣接する豊富中央公民館の老朽化から、代替施設としての利用が提案された。
これに対して委員からは、レイアウトについて「現状の利用者の流れを大切に」「障害者用トイレが必要」「駐車スペースが増えるように」などの観点からの指摘が出され、支所機能以外のスペース利用に関しては「子どもと高齢者が一緒に過ごせる場所」「各種サークル活動の拠点」「軽スポーツができる空間」などの多岐にわたる要望の声が挙がった。
「市民の声を聞くべき」とする意見には、総合戦略を策定するなかで行った意見聴取を反映しての提案であり、素案をまとめた段階でパブリックコメントを実施する考えであると応じた。
なお、支所取り扱いの窓口業務は現行を引き継ぐかたちの事務局提案に異論は出ず、その方向で計画にも盛り込むこととなる。
次回の会合は12月3日の開催予定とし、本庁舎整備の基本計画と事業計画が議題に挙げられ、検討する。
【写真:2016年度までの使用とされている豊富中央公民館。事務局が示した案では豊富支所(左後方の白い建物)で機能を代替する】
【表:支所整備事業計画と空き空間活用】