15年度第3回富山県公共事業評価委員会が28日、県庁4階大会議室で開かれ、16年度に国へ新規採択要望する今川橋架替など5事業(全体事業費10億以上)の説明が行われたほか、県が示した再評価対象33件すべてを事業継続とする対応方針案について「妥当」と判断した。
5事業の概要は次の通り(事業名、事業個所、延長、事業内容、総事業費、予定工期―の順)。
▽道路総合交付金事業 主要地方道富山魚津線今川橋(富山市高来〜水橋辻ヶ堂) 延長0・8キロ、幅員11・5メートル、今川橋架替342メートル(下部工9基、上部工342メートル) 40億円 16〜26年度
▽道路総合交付金事業 主要地方道高岡小杉線五歩一交差点(射水市橋下条〜南太閤山) 延長1・2キロ、幅員40メートル、交差点立体化(盛土工、橋梁工3橋0・2キロ、舗装工) 40億円 16〜25年度
▽港湾総合交付金事業 外港緩衝緑地(高岡市伏木磯町) 緩衝緑地帯1・4ヘクタール、用地・物件補償一式 35億円 16〜25年度
▽農地整備事業(ほ場整備) 芹川柳原地区(小矢部市芹川、柳原) 受益面積74・2ヘクタール、区画整理(大区画化)74・2ヘクタール、客土9・8ヘクタール、暗渠排水10・1ヘクタール 16億円 16〜24年度
▽農地整備事業(ほ場整備) 石黒東部地区(南砺市松木ほか) 受益面積68・2ヘクタール、区画整理(大区画化)68・2ヘクタール、客土10・7ヘクタール、暗渠排水6・7ヘクタール 14億円 16〜24年度
再評価対象事業における県の対応では、第1回委員会で出された意見と第2回の現地視察を踏まえ、鴨川放水路整備や地方創生推進基盤整備事業について補足説明。議論の結果、全事業を継続することが妥当との意見を取りまとめた。33件(土木部25件、農林水産部8件)のうち重点審議対象として国道415号富山東バイパスや鴨川水系鴨川、雨晴海岸、富山伏木港海岸、神通川左岸流域下水道の5件を挙げていた。