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建通新聞社(神奈川)
2015/10/28

【神奈川】横浜市 線引き見直し、約637fを編入

 市街化区域への編入は約637f―。横浜市は都市計画の方針と線引きの見直しに関する都市計画市素案(案)を作成し、10月27日に公表した。土地区画整理事業などの計画的な市街地整備に合わせて約180地区・約637fを市街化区域に編入するとしており、埋立地を除く陸地の編入面積としては過去最大。
 見直しの基本的基準は、鉄道駅や高速道路インターチェンジ(IC)周辺など戦略的・計画的に土地利用を進める区域や市街化区域の縁辺部などで、地域の合意形成や事業実施の見通しが立った際に、地区計画の決定などと合わせて市街化区域へ編入する。
 今回はグリーンライン川和町駅周辺や第三京浜港北IC周辺に位置する都筑区川向町のほか▽港北区新羽町▽青葉区恩田町▽保土ケ谷区峰沢町▽神奈川区三枚町▽栄区上郷町▽磯子区氷取沢町▽戸塚区深谷町▽戸塚区下飯田町▽中区南本牧ふ頭―などの各一部が含まれる。調整区域のうちすでに市街地化されている区域も、実状を踏まえたきめ細かな見直しを行った。
 市は11月12日のかながわ県民センターを皮切りに各地で説明会を開くとともに、12月14日まで市民意見を募集する。意見を反映して都市計画市素案、都市計画案をまとめ、17年度中に横浜市都市計画審議会に諮り、都市計画変更を告示する。
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 「都市計画区域の整備、開発及び保全の方針」(整開保)などと「線引き」の見直しは、1970年の当初決定からおおむね6〜7年ごとに神奈川県が行ってきた。2011年8月の都市計画法の改正により、都市計画決定権限が神奈川県から横浜市へ移譲され、今回7回目の見直しは横浜市による初めての見直し。独自性と総合的な視点で都市計画を積極的に活用し、横浜型のコンパクトなまちづくりを進める。
 提供:建通新聞社