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建通新聞社(東京)
2015/10/28

【東京】都 都有建築物整備に新技術活用へ

 東京都財務局建築保全部は「建築技術革新支援事業」として、都有建築物の整備に活用する新技術の公募制度をスタートさせる。民間の最先端技術を取り入れて建物の性能を高めることが目的で、2015年度は第一弾として「都立町田の丘学園改築工事の開口部の断熱・遮熱に関する技術」「東京都障害者総合スポーツセンター改修工事の特定天井に関する技術」「都立竹台高等学校改築工事の節水トイレに関する技術」の3件を選定し、27日に募集手続きを開始した。技術提案を11月27日まで受け付け、優れた技術を16年2月に選定。それぞれの設計や工事に採用する。
 特別支援学校の町田の丘学園(町田市野津田町2003ノ1他)では、既存建物の老朽化と入学希望者の増加に対応するため、「反転改築」の手法を採用してグラウンドに延床面積約1万6000平方bの校舎を新築し、完成後に既存建物を取り壊す計画。基本設計の委託先特定に向けたプロポーザル手続きを進めており、11月30日の見積もり合わせを経て業務を委託する。
 これに先立ち、立地条件や用途に考慮しながら、建物の省エネルギー化につながるガラス・サッシの技術を求める。
 障害者総合スポーツセンター(北区十条台1ノ2ノ2)では、鉄筋コンクリート造地下1階地上2階建て延べ6036平方bの既存施設の設備を中心に改修するとともに、鉄骨造2階建て延べ1975平方b規模のトレーニング施設・アーチェリー場を新築する計画。実施設計を土屋建築研究所(新宿区)で進めている。
 今回はエントランスホール(面積200平方b以上、高さ6b超)の改修に伴って設置する特殊天井に関して、関連技術に適合しつつ、安全で必要な機能を継続的に確保するための技術を公募する。
 竹台高校(荒川区東日暮里5ノ14ノ1他)については、体育館やグラウンドのスペースに延床面積約1万1670平方b規模の校舎・体育館を新築した後、完成後に既存建物を取り壊してグラウンドを再整備する計画。基本設計の委託に伴うプロポーザル手続きの実施中で、16年1月14日に見積もり合わせをして業務を委託する予定。
 約1000人の生徒・教職員が利用する洋式トイレ(大便器、小便器)の技術提案を募る。