日本工業経済新聞社(山梨)
2015/10/27
【山梨】事業実施と評価/鯨バイパス
県県土整備部は、道路事業の日野春停車場線鯨バイパス(北杜市須玉町若神子鯨)について部の事業評価会議で審議し、事業を実施すると評価した。整備計画は、道路改良延長830m、幅員5・5m(7・0m)。2016年度の事業化を目指す。
日野春停車場線は、北杜市長坂町富岡のJR日野春駅から須玉町若神子までの約5・1qの生活道路。しかし若神子鯨の薬師堂橋付近は幅が狭く、橋梁付近の線形も悪い。東詰交差点は主要渋滞箇所になっている。約10年前に現道拡幅で事業を試みたが、用地の問題により進めることができず、バイパス整備を計画した。
計画では、事業期間は16年度から21年度まで。総事業費は約9億円(国費5億8500万円、県費3億1500万円)。
事業の妥当性評価では、費用7億4000万円、便益13億6000万円で、費用便益比は1・8と高い。整備手法については、道路線形が悪く家屋が支障となることからバイパスで整備する。地元からも事業要望を受けており、評価会議は事業実施とした。
年度別の事業計画は次のとおり(カッコ内は事業費)。
◆16年度=詳細設計、用地測量(5000万円)◆17年度=用地取得(5000万円)◆18年度=用地取得、道路改良工事(1億円)◆19年度=道路改良工事、橋梁工事(2億5000万円)◆20年度=道路改良工事、橋梁工事(3億円)◆21年度=道路改良工事(1億5000万円)