大阪府は、都市計画道路大阪瓢箪山線の近鉄奈良線連続立体交差事業との一体整備区間から東側、国道170号までの延長0・8`の街路整備に新たに着手する考えだ。
2016年度に用地測量・実施設計を委託し、17〜19年度に物件調査・用地取得に取り組む。工事は20〜22年度に発注、22年度末の供用開始を目指す計画。
新規街路整備区間は、近鉄奈良線東花園駅付近の恩智川渡河部から国道170号まで。全体幅員は16bで、道路構成は車道2車線(各3b)、自転車歩行者道両側(各3・5b)、停車帯両側(各1・5b、路肩各0・5bを含む)。橋梁は、恩智川と長門川の渡河橋各1橋。
全体事業費は約22億6000万円で、内訳は調査費など約3000万円、用地費約12億7000万円、工事費約9億6000万円。工事費の内訳は、道路築造工約2億5000万円、舗装工約1億5000万円、橋梁工は2橋で約5億6000万円を見込む。完成後は東大阪市が維持管理を行う予定。
都計道大阪瓢箪山線の近鉄奈良線連立事業との一体整備区間は、全体延長2・4`。大阪中央環状線から若江岩田駅までの延長1`区間は供用済みで、残りの延長1・4`のうち、府事業中区間は再開発区域を除く延長1・2`。同区間は19年度の供用開始を目指している。
東大阪市域では、同線の北側と南側を東西方向に通る、八尾茨木線と大阪東大阪線の大阪中央環状線接続部付近での慢性的な渋滞が課題となっている。同線の整備により、大阪中央環状線から国道170号を結ぶ新たな幹線道路が整備されることになり、渋滞緩和につながりそうだ。
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建通新聞社