枚方市は、枚方市駅周辺再整備で、2012年度に策定した「枚方市駅周辺再整備ビジョン」の早期具体化を目指す。10月20日の定例議会で伏見隆市長が考えを示した。また、新庁舎の整備にも触れ、「官公庁団地エリアで国・府・市による庁舎の一体的整備に向けて、民間施設との合築も含めた検討を行い、市民生活を総合的にサポートする拠点の実現に向け取り組む」とした。
総合文化施設の整備に伴う現市民会館や現庁舎敷地などについては、「民間活力の導入を見据えた魅力ある商業施設やホテル、高層マンションの誘致など、にぎわいを取り戻すための検討を行う」と表明した。
市・府・国による庁舎の一体的な整備では、14年12月から各担当者による検討会が始まり、これまでに複数回の会合を行っている。会合では、おのおのが有する財産の最適利用に向けて、現状確認など相互の情報共有を図ったものとみられる。
再整備ビジョンの具体化に向けては、14〜15年度の委託業務「枚方市駅周辺再整備検討」を地域計画建築研究所(アルパック、大阪市中央区)で策定中。
再整備エリアの全体面積は約40f。検討業務では、エリアを5街区に分けて、取り得る事業手法や資金計画、地権者の意向確認、各街区の簡易な図・パースの作成などを15年度末の納期でまとめる。
5街区の大まかな区分けは、枚方市駅北側(府公社枚方団地や、京阪本線・同交野線と天野川に挟まれたエリア)、同駅南側は2街区(ひらかたサンプラザのあるエリアとTSUTAYAのあるエリア)、市役所周辺街区、北河内府民センターなどの官公署がある街区。
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建通新聞社