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北陸工業新聞社
2015/10/26

【富山】住民への周知方法など課題討議/北アルプス土砂災害連携会議/北陸整備局

 北陸地方整備局は23日、黒部市宇奈月国際会館セレネで、第4回「北アルプス大規模土砂災害対策連携会議」を開いた。災害時における国、自治体の住民への周知方法などについて情報共有するとともに、問題点や課題を討議した。
 同会議は12年9月に設立。大規模土砂災害への迅速な対応と広域的な連携強化を図るため、北アルプス地域の富山・長野・岐阜県内の国、県、市町の行政機関と学識者23人で構成している。
 会の冒頭、地元を代表して堀内康男黒部市長が「黒部川は大変急峻で、毎年のように崩壊地が増えている。土砂などが上流域に堆積し、黒部峡谷の景観が変わりつつある。国土交通省による河川、砂防、ダムの整備で、下流域に住む私たちは安心できており、今後も計画的に直轄事業を進めてほしい」と述べ、「非難の勧告や指示を計画通りに発令するため、タイミングや伝達方法を検証しなければならない。この会議は非常に意義があり、情報交換と交流を深めたい」とあいさつ。
 続いて、気象庁新潟地方気象台の上野忠良地震津波火山防災情報調整官が、「御嶽山の噴火を踏まえた火山防災情報の改善と監視・観測体制の強化」をテーマに講演し、▽火山防災情報の改善▽観測体制の強化▽火山防災に向けた国の取組状況|などを紹介した。
 意見交換会では、防災訓練の実施状況やハザードマップの配布状況を報告した上で、住民への周知方法など課題を話し合うとともに、必要な対策に関して議論した。

hokuriku