新潟市は23日、「新潟市橋梁アセットマネジメント検討委員会」の初会合を、新潟市中央区の白山会館で開催した。
10年度に橋梁長寿命化修繕計画を策定後、橋梁の維持管理に取り組んで5年が経過し、今後の橋梁維持管理のあり方をさらに戦略的に高めるため、委員会を設立。公益社団法人土木学会に設置された「アセットマネジメント実装のための実践研究委員会」(委員長・小澤一雅東京大学工学系研究科社会基盤学専攻教授)とこのほど協定を締結し、モデル事業として支援を受ける。
委員会は学識経験者、有識者、関係団体など13人で構成。委員長には、丸山久一長岡技術科学大学名誉教授が選出された。委員会には2つの検討部会を設置する。包括的契約検討部会では、市が管理する橋梁約4100橋のうち、大規模橋梁約650橋の老朽化・長寿命化対策を包括的に再検討するとともに、小規模橋梁約3450橋の効率的・効果的な包括管理を検討する。一方、橋梁維持管理検討部会は16年度に橋梁長寿命化計画の改訂版と短期(5カ年)修繕・更新計画を策定し、17年度の実施を目指す。委員会は年1、2回程度開催する方針で、次回は16年3月上旬を予定。
委員会終了後には、小澤教授がメンテナンス時代におけるインフラマネジメントについて講演した。