京都市は23日、旧右京区役所跡地の公募型プロポーザル方式による活用事業者にの選定ついて、社会福祉法人京都紫明福祉会開設準備室(代表者西島藤彦氏)を選定したことを明らかにした。今後、協定書の締結と貸付契約の締結を行う。
同跡地については、京都紫明福祉会開設準備室から「特別養護老人ホーム(80床)及びショートステイ施設(10床)の設置、地域住民の交流スペースの設置」を目的に、50年間の借り受けの提案を受け、市が公募型プロポで活用事業者の選定手続きを進めていた。
京都紫明福祉会開設準備室ともう1者の2者から応募があり、京都紫明福祉会開設準備室が73点、もう1者が68点だったため、京都紫明福祉会開設準備室を活用事業者に決めた。貸付希望金額は年額1231万円。
京都紫明福祉会開設準備室が計画の施設はS造3階建、延3275u。北側2階建、南側3階建の大屋根とし、広隆寺の大屋根と調和を図る。敷地境界から大きく壁面を後退するとともに、敷地境界沿いに植樹帯を設ける。聴覚障害者専用ユニット(10床)を設置し、手話ができる職員を配置する。地元産材や地元商店街の積極的な利用など地域社会への貢献、障害者の積極的な雇用を進める。
特養の整備にあたっては京都市保健福祉局が実施する公募で同施設を整備・運営する事業候補者として選定される必要がある。
旧右京区役所跡地(京都市右京区太秦蜂岡町31、太秦桂木町8−4)は敷地面積が3393・89u(実測面積)。用途地域は第1種住居地域で、その他規制は準防火地域、15m第2種高度地区、風致第5種地域等。