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日本工業経済新聞社(山梨)
2015/10/23

【山梨】治水寺川、事業実施へ

 県県土整備部は、同部の公共事業事前評価として、治水事業(広域連携河川改修事業・国補)の寺川(富士河口湖町河口)について、事業実施と評価した。計画では、河川改修(L600m)と橋梁2カ所を整備する。
 2016年度の事業着手を目指す。総事業費は約4億2000万円。
 寺川は、河口湖に流入する流域面積3・1ku、流下延長1・8qの一級河川。事業区間の最小現況流下能力は14立方m/sで、計画流量の45立方m/sの30%しかなく、1983年(昭和58年)の台風5号で甚大な被害が発生している。また寺川沿いは、湖畔の観光施設や河口浅間神社がある集落地区を結ぶアクセス路に位置付けられ、観光施設が計画されている。
 そのため、まちづくりと一体となった河川改修で治水安全度の向上と観光に資する整備を図ることを計画した。
 整備内容は、河川改修L600m、橋梁2橋。寺川の下流部120mは改修済みで、その上流側600mが対象となる。整備期間は16年度から25年度まで。総事業費は約4億2000万円(国費1億8900万円、県費2億3100万円)。
 事業評価については、洪水被害を防止する改修が必要な区間を10年程度で完了できる効果的な規模で、現河道を片側拡幅する案が最も優れ、事業効果が大きい。地元からも、まちづくりと一体となった改修の要望があり、事業実施と評価した。
 年度別の事業計画は次のとおり(カッコ内は事業費)。
 ◆16年度=詳細設計、用地測量(6000万円)◆17年度=用地取得(6000万円)◆18年度=用地取得(6000万円)◆19年度=護岸工事(3000万円)◆20年度=護岸工事(2000万円)◆21年度=橋梁工事(5000万円)◆22年度=護岸工事(2000万円)◆23年度=護岸工事(2000万円)◆24年度=護岸工事(2000万円)◆25年度=橋梁工事(8000万円)