恵那市は、豊かな自然を生かした観光・産業振興による笠周地域(笠置町、中野方町、飯地町)の活性化について、2013年度にまとめた「笠周地域振興計画」に沿った諸事業を進めている。同地域の活性化調査などを行った中央コンサルタンツ(名古屋市西区)が「道の駅」の基本計画と「クライミングエリアトイレ」の実施設計を作成する。10月中に15年度末までの工期で随意契約する。
道の駅は、笠置山を地域の中心とした場合、その入口になる8月に開通した東雲大橋付近に観光拠点として設置する。中野方町で営業する「不動の滝農産物直売所」と連携して地元の物産品の合同出荷を目指す。整備スケジュールでは、17年度に3000平方b程度の用地を確保し、可能なら設計に着手。18年度で建設工事を行う。施設規模などは未定。
クライミングエリアトイレは、笠置山が国内屈指のボルダリングエリアのため、利用者向けのトイレを笠置山中腹に整備するもの。16年度の工事発注を予定している。タイプは浄化槽またはバイオトイレとなる見込みだが、規模を含めてこれから検討する。
笠周地域振興計画では、事業主体を「恵那市」「岐阜県」「地域」に分けて計画を示している。
道の駅、トイレ以外で市が行うものは、誘導サインや散策・トレイルランニングコースなどを設ける「笠置山整備事業」のほか「寺洞林道、笠置山林道整備」「川向林道整備」「笠置町37号線整備」「寺田石山線整備」「飯地町68号線整備」などがある。
県が行うものは「東雲大橋付近農産物直売所整備」「飯地中野方線・勢井後橋整備」「笠置線整備」など。また地域が行うものとして「グリーンピア恵那跡地観光農園整備運営事業」などがある。
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建通新聞社