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北陸工業新聞社
2015/10/22

【新潟】技術を結集し難局打破/金谷山トンネル貫通式/ネクスコ信越

 ネクスコ東日本新潟支社信越工事事務所は21日、上越市内で上信越自動車道金谷山トンネルの貫通式を開催した。周辺自治体や施工関係者150人に地元黒田小学校の児童120人も加わって、総勢270人が盛大に貫通を祝った。
 信濃町IC−上越JCT間の4車線化に伴う2期線工事。建設中の5本のトンネルのうち、最初の貫通となる。貫通の儀では、新潟支社の渡辺将之道路事業部長、北陸地方整備局高田河川国道事務所の芦屋秀幸所長、上越市の村山秀幸市長らが貫通掘削のスイッチを押し、スクリーンに貫通時の様子が映し出されると大きな拍手と歓声が沸き起こった。
 貫通点渡り初めの後、信越工事事務所の大津敏郎所長が工事概要を説明した。同トンネルは上越市大字向橋から大貫間の延長355メートル。地盤が軟らかく、掘削当初に想定外の崩落が発生したことから、長尺先受工や鏡ボルト、サイドパイルといった補助工法を活用。最新の施工技術を駆使して難局を乗り越えた。施工を担当した森組の吉田裕司代表取締役社長は「想定以上に地盤が悪く、予期せぬこともあったが関係者の努力と皆さんの協力のおかげで無事掘削を終えることができた」と喜びを語った。
 4車線化事業は18年度完了予定。他のトンネルおよび橋りょう工事も順次進んでいる。

hokuriku