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建通新聞社(中部)
2015/10/29

【三重】備蓄倉庫設計は前野建築設計 北勢広域防災拠点整備事業 三重県

 三重県防災対策部は、「北勢広域防災拠点整備事業」について、2015年度から2カ年で実施中の造成工事に続き、備蓄倉庫詳細設計を行い、16年度の工事着手に備える。備蓄倉庫詳細設計委託は県土整備部に執行委任しており、20日に前野建築設計(津市)に決定した。設計工期は150日。16年度に建築工事と土木構造物、17年度に舗装、無線設備などを行う。ヘリポートは四日市市が敷地内で建設する「北部消防分署」(仮称)の屋上に設置する計画。
 北勢広域防災拠点は、北勢地域における災害時の災害対策活動などの拠点の役割とともに、県外部隊や救援物資などの受け入れ・調整、他の広域防災拠点の後方支援を行う。整備対象地区は、四日市市中村町の東名阪自動車道・四日市東インターチェンジに隣接した敷地。県道上海老茂福線(都計道・富田山城線)沿い南側の県有地。全体面積は約2万3500平方b。
 施設計画では、備蓄倉庫、荷さばき場、一時保管場、トラックヤード、無線設備、発電設備(自家発電、太陽光発電装置)、備蓄資機材、ヘリポートを予定している。
 このうち、備蓄倉庫の計画規模は、鉄骨造2階建て延べ2070平方b。応急復旧用資機材などを備蓄する。備蓄倉庫内には、会議ペース、休憩室も配置する。設備面では、自家発電設備(燃料槽含む)、太陽光発電設備(蓄電池含む)、防災通信ネットワーク設備なども備える。
 事業スケジュールは、15年度に備蓄倉庫建築に伴う地質調査を行う。16年度に、継続して造成工事(その1―8万3500立方b、その2―2万7900立方b)を行い、併せて、側溝や調整池関連の土木構造物の工事を発注する。備蓄倉庫建設は営繕課に執行委任して発注する予定。
 17年度に全体の舗装工事、無線設備、資機材整備を行い、トラックバースや車両待機レーンなどを配置する計画。
 当初予定していたヘリポートの設置予定位置に、四日市市が「北部消防分署」を新設する計画で、17〜18年度の2カ年で建設するため、同施設の屋上にヘリポートを整備する。ヘリポートと地上をエレベーターで結び、資材の運搬を行う計画。今後、同市と連携を図りながら整備を進めるものとしている。

提供:建通新聞社