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西日本建設新聞社
2015/10/22

【熊本】初の建設業女性交流会、女性ならではの意見出し合う

 県内建設産業で働く女性のつどい「つくる部女子会(仮称)」が16日、テルサで開かれた。土木・建築や電気・管工事、造園業、測量設計コンサル、地質調査など幅広い職種から36人が参加し、入職動機や働き続けるために改善してほしい点など、女性ならではの意見を出し合った。
 熊本県が女性同士のつながりや働きやすい職場環境づくりを後押しするために開いた交流会で、今回が初めて。県土木部監理課の成富守課長は「女性同士のネットワークづくりを進めていただくとともに、色々な意見を色々な所に届くようにしていきたい。結果的に建設業への女性の参入と定着に繋がれば」と開催の趣旨を説明した。
 4グループに分かれてオリエンテーションとグループワークを実施。グループワークでは、各自が入職動機、困っていること、改善してほしいことなどをポストイットに書き出し、グループ毎に出された意見を発表した。
 困っている点は、▽現場でのトイレ▽子育てと仕事との両立▽作業服が男性向け▽日焼け▽安全靴のサイズがない―など。
 良かった点は、▽完成した時の達成感▽男性社会なので顔をすぐに覚えてもらえる▽みんな優しい―などの意見があった。
 グループワークのコーディネーターを務めた大政建設の森山澄江社長は「建設産業に女性を呼び込み定着させていくヒントが多く出されていた。もっと女性にとって魅力ある産業になるよう、女性同士のつながりを持ち、活動をしていけたら」と話していた。
 参加者に女子会の感想を聞くと、「こんなに女性がいることに驚いた」(永田美智さん・ヒノマル)「業種が違っても困っていることに変わりなかった。女性と知り合う機会がなかったので参加してよかった」(山坂久美子さん・西村建設)といった声があった。
 県は、年内に2回目の開催を予定している。

提供:西日本建設新聞社