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北陸工業新聞社
2015/10/21

【新潟】実施設計のプロポ拡大など要望/建コン協管理技術者と初懇談会/北陸整備局/理解深め職場環境改善へ

 北陸地方整備局は20日、建設コンサルタンツ協会の協力の下、新潟市中央区の新潟東急REIホテルで「北陸・管理技術者懇談会」の初会合を開催し、建設コンサルタント業務の現場について理解を深めた。
 建設コンサルタント業務の現場は、デスクワークが中心で発注者が状況を把握することが困難な状況なことから、現場についての理解を深めるため管理技術者の声を聞くもの。整備局からは高島和夫技術調整管理官や倉重毅技術開発調整官、土田稔技術管理課長の3人、同協会から道路・トンネル・橋りょう・河川・砂防の各分野の管理技術者11人が出席した。
 高島技術調整管理官が主旨説明の中で、「受発注者間のコミュニケーションが重要で、相互理解が大切。現場を熟知しているみなさんから実態、課題、要望を聞かせてもらった上で、少しずつ変えていきたい」と述べるとともに、管理技術者の高齢化が進んでいる現状を説明し、「担い手不足解消が喫緊の課題。職場環境の改善へ受発注者がコミュニケーションを良くしていかなければならない」と呼びかけた。
 懇談会では、管理技術者から発注方式について、総合評価で技術提案の内容が分からず価格を下げてしまうことから、特に難易度の高い実施設計にプロポーザル発注を増やしてほしいと要望。設計図書は紙を減らし、電子データにしてほしいとの意見が挙がった。また、ヒアリングに関しては提案を伝える場で、先輩の活躍を若手が見て勉強できる場でもあると評価した。そのほか、契約後の打ち合わせや完成検査などについて意見を交わした。

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