白山市の松任北安田南部地区土地区画整理組合設立準備委員会(信作喜久雄委員長)は、事業認可申請に向けた準備を進めている。年末の事業認可を経て、年明けに組合設立となる見通しだ。
同土地区画整理事業は、北陸新幹線白山総合車両所に隣接する約13・7ヘクタールの区域が対象。JR北陸本線に設置予定の新駅を核に、住居系を中心とした市街地の形成を図る。商業系ゾーンには、地元の意向として周辺の住居系市街地に必要な食品スーパーが計画されている。同事業の施行期間は15年度から20年度までで、総事業費は約20億円が見込まれる。
同地区では、都市計画道路北安田中央線を在来線新駅付近まで延伸させ、成北安田線や北安田千代野線を整備することにより、交通アクセスの向上を図りたい考えだ。このほか、付帯施設として洪水調整池や街区公園を数カ所設ける計画だ。石川県による都市計画決定がこのほど告示され、同土地区画整理事業について市街化区域への編入が決まっている。
JR松任駅と加賀笠間駅のおおむね中間地点に予定される在来線新駅については、「白山市在来線新駅(仮称)西松任駅建設促進協議会」が発足。地域が一丸となり、新駅建設に向けた様々な運動を展開している。