愛媛県は、社会保険など未加入業者対策として2016年4月から全ての工事において、元請け業者と未加入業者との一次下請け契約締結を禁止する方針。また16年4月から総合評価落札方式の評価項目に追加される「エコアクション21」の配点が決まった。評価配点は「ISO14000シリーズ」より1点除する評価点となる。
入札・契約制度の改善内容は、14日に開かれた愛媛県建設業審議会(会長・東渕則之松山大学経営学部教授)に諮り承認された。
社会保険は健康保険、厚生年金保険、雇用保険の3保険。入札における未加入業者排除の取り組みは、15年1月から個別入札から元請けを排除、4月の工事格付けで排除することにより、元請けの加入率は100%となっているほか、4月から下請け代金総額3000万円(建築4500万円)以上の工事で、未加入な一次下請け業者との請負契約を禁止しており、さらに未加入対策を強化する観点で、次年度から全工事に拡大する。
国土交通省では、17年度に許可業者の加入率100%を目標に掲げ、8月から全ての工事で一次下請けを排除している。
「エコアクション21」は、環境への取り組みを評価するもので、ISO14000シリーズの認証取得には、費用や時間がかかることから環境への取り組みの簡易版として、環境省が規格制定している。
「エコ21」への配点は、総合評価の「ISOマネジメントシステムなどの取り組み」の項目で「ISO9000シリーズと14000シリーズを取得」している場合5点の配点(現状)となっているが、「9000シリーズとエコ21の取得」は4点(新設)。「ISO9000シリーズまたは14000シリーズを取得」の場合3点(現状)だが、「エコ21のみ取得」では2点(新設)の配点となっている。
提供:建通新聞社