四国横断自動車道徳島東インターチェンジ(IC、仮称)〜小松島IC(仮称)間7・7`の早期整備を目指す国土交通省徳島河川国道事務所は、勝浦川渡河橋「津田大橋」(仮称)の整備に関する環境保全検討委員会(有識者委員10人、オブザーバー1人)を設置し、15日に徳島市内で初会合を開いた。委員長には中野晋徳島大学大学院教授を選出。事業概要や勝浦川に関する現状の確認、今後の調査方針などを議論した。事務所側からは橋梁構造を2015年度末までに固め、17年度以降の早い時期の着工を目指し、16年度から詳細設計を進める考えなどが示された。
対象となる津田大橋は、津田高架橋(津田地区)と大神子第1トンネル(大原地区)間の勝浦川に架かる橋梁で橋長555b。現在、予備設計(八千代エンジニヤリング担当)が完了した状況で、河川内には橋脚5基が見込まれている。委員会では、橋梁の設置に伴う生物(鳥類、魚類・底生生物、植物など)の生息・生育環境への影響や干潟・河口砂州などへの影響を評価し、それらの環境や現状を維持する環境保全目標を設定。目標を達成するために必要な橋梁の構造などを決定する。このほかモニタリング調査の計画なども決めることにしている。
当面のスケジュールでは、16年1月ごろに第2回会合を開き、環境への影響評価と橋梁構造、環境保全対策、モニタリング調査計画を検討するほか、同年3月までに第3回会合を開き、これらを決定する計画。また、同年8月ごろに第4回会合を開き、橋梁デザイン方針を決定することにしている。
徳島東IC〜小松島IC間7・7`は、1994年度の都市計画決定、96年度の整備計画決定を受けて事業着手。その後2005年度に新直轄方式の指定を受け、先行して同方式の指定を受けた小松島IC〜阿南IC(仮称)間10`とともに新直轄区間として整備が進められている。有料区間の徳島JCT〜徳島東IC間は、19年度の開通を目指しており、また、徳島東IC〜小松島IC間でもこれに遅れることがないよう供用が求められていることから、整備が急がれている。
提供:建通新聞社