トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社(中部)
2015/10/21

【三重】協力事業者を公募型プロポで選定 ECI方式で市立総合病院建設へ 伊勢市

 伊勢市は、「新市立伊勢総合病院建設工事」の実施設計協力事業者(施工予定者)を公募型プロポーザル方式で選考するため、19日付で実施要領を公告した。工事費の縮減、工期短縮、技術者の確保、入札不調のリスク軽減などの目的で、施工者の優れた技術力と豊富な経験を取り入れる方式(ECI方式)を採用する。最優秀者は基本協定締結後に、建築2社、機械設備1社、電気設備1社との共同企業体を結成して工事契約を結ぶ。
 参加申込書の受付期限は11月2日まで。VE提案書の提出期限は12月11日、技術提案書などの提出期限は2016年1月20日。技術提案書などの審査(公開ヒアリング)は1月下旬。審査結果の通知、基本協定書の締結は2月上旬を予定している。
 参加条件は、伊勢市競争入札参加資格者名簿に建築工事で登録。建築の特定建設業許可を受けていること。施工実績は、05年4月1日以降に、元請けとして300床以上の免震構造の病院の新築または改築工事の実績が必要。経審の建築工事の総合評定値が1700点以上―など。
 新病院の規模は、病院棟が鉄筋コンクリート一部鉄骨造5階建て(塔屋2階)延べ2万4870平方b。免震構造を採用する。併設する保育所は250平方b。敷地面積は約3万6800平方b。建設地は現在の伊勢総合病院(楠部町3038)の敷地の南側で用地を拡張して建設する計画。基準(契約目標)金額は114億円(消費税含む)。
 設計はプロポーザル方式で、14年6月に安井建築設計事務所名古屋事務所(名古屋市東区)に決定し、基本設計を進めていた。
 事業スケジュールは、実施設計が15年9月〜16年8月。工事は16年10月に着工する。工期は24カ月。
 技術提案書類では、ライフサイクルコスト縮減の提案、市内建設業者の積極的な活用提案、市内での資材などの積極的な活用提案などを提出項目とした。
 共同企業体の結成は、最優秀者が基本協定を締結後に4社を選任し結成する。建築の2社は、市内に本店があり、市の格付けA。機械・電気は各1社で、市内に本店があり、市の格付けA―などが要件となっている。
 ECI方式については、愛知県常滑市の新市民病院建設事業で施工事例がある。

提供:建通新聞社