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日本工業経済新聞社(群馬)
2015/10/20

【群馬】群森協と藤岡森林事務所が意見交換会


群馬県森林土木建設協会と県藤岡森林事務所による初の意見交換会が16日、藤岡合同庁舎で開かれた。双方から計30人以上が参加し、活発な意見交換が行われ、双方の立場の理解や情報共有に努めた。
冒頭、同協会の富澤博邦藤岡地区理事は「森林土木は山間奥地での工事が多く、人々の財産や生命の安全安心を守る。また難易度が高いため、高度な技術が求められる。本日は、主だった疑問を提起させていただき、ご指導を仰ぎたい」とあいさつした。同事務所の高井光夫所長は「多野藤岡管内は8割が森林。自然災害から県民の安全安心を守るため、治山事業は重要。また、素材生産量を上げるため林道や林業作業道も重要だ。活発な意見交換を行いたい」と呼び掛けた。
意見交換では、県側が事業執行や工事の安全対策について説明したほか、ぐんま緑の県民基金事業への協力を依頼した。
協会側からは「幹や枝葉は現場内にそろえて積み上げているが、根株については一個体として大きく場所を取り見栄えが悪い。そのため、産廃処理をお願いするが、設計計上される場合とされない場合がある。景観上からもぜひ設計計上をお願いしたい」などの質問が出された。この問いに対し、県は「森林土木事業は、取得補償を行わない性格の事業。相当の理由がない限り、地権者の財産である発生材の産廃処理は行わず、現地に残置することが原則。見栄えや景観を理由として搬出処理することは困難。ただ、協議をする中で設計変更する事例もある。早めに監督員と協議してほしい」と回答した。