日本工業経済新聞社(群馬)
2015/10/20
【群馬】県東部農業、来月上旬に滑川排水路L130mを発注
県東部農業事務所農村整備課は、太田市の世良田地区で進めている滑川排水路の改修で、L130mの工事を11月上旬に発注する。下流から進められている同排水路の改修は、本年度上期に発注した工事により、一般県道綿貫篠塚線(旧国道354号)まで到達。今回は同線より上流での工事となる。また、同地区のほ場整備は、来年度末の工事完了を目指し、排水路の改修や尾島第二工業団地南に広がるC工区12haの区画整理工を予定している。
今回発注する区間は、綿貫篠塚線から世良田行政センター南までのL130m。この区間は、排水路が民地の間を走っている。同課は、ここをW2・91m・H1・4mへ拡幅する考え。拡幅に伴い、用地買収するため交渉中であり、まとまれば同区間の建物調査業務も発注する。
ほ場が広がる世良田地区では、70haの区画整理工事と幹線排水路である滑川排水路L1・2qの改修工事が進行中。区画整理はAからCの3工区に分割し進められており、昨年度に主要地方道大間々世良田線の東側でB工区22haの面工事が行われた。
滑川排水路は、このB工区から南へ延びる排水路で、下流から上流に向け工事が進行しているところ。来年度は、行政センター付近で残るL約80mを工事し、完了となる。ブロック積みの既設水路は、断面が狭小のため大雨による冠水被害が出ていた。
同課は、本年度の国からの交付金が予定額を下回ったため、尾島第二工業団地の南に広がるC工区約12haの区画整理工を2016年度へ見送っている。来年度は本年度に見送った工事分を含んだ残る工事を実施し、当初の計画通り全工事を終える考えで予算を要望する。また、C工区の排水路である出塚新田排水路は、現在改修工事が行われている。
13年度から工事が始まった世良田地区のほ場整備は、整地工法に県内初となる反転均平工法が採用されるなど、大間々世良田線の東西で農地の区画拡張などの事業を実施してきた。設計はプロファ設計(伊勢崎市)が作成し、16年度の事業完了を予定してきたが、交付金予定額を大きく下回った年度があり、換地など全事業の完了は17年度となる可能性がある。
なお、世良田地区の南に広がる畑地では、太田市が約100haの区画整理工を計画している。事業の合意形成に向け調整が進んでおり、事業化されれば世良田地区と同様に県営で行われる見込み。