北陸新幹線の新北陸トンネル(大桐)工区を施工する熊谷・不動テトラ・梅林・轟JVは17日、福井工業大学工学部建築土木工学科で建築や土木を学ぶ学生を南越前町の現場に招き、見学会を開催した。
実際の現場見学を通して、学生の土木技術に関する知識を深めるとともに、技術者の仕事に対する理解の向上を図ろうと、福井工大からは学生29人、教職員6人の計35人が参加。
見学に先立ち、現場事務所で熊谷組の高橋秀典所長が、「なかなか工事中の現場は見られないので、楽しみにしてほしい。少しでも興味を持ってもらえれば」と挨拶。続けて、同社の近藤祐二副所長が事業や工事概要などを説明。併せてゼネコンの業務内容や熊谷組の施工事例も紹介し、「熊谷組は福井発祥。ぜひ一緒に仕事をしましょう」と呼びかけた。
その後、現場事務所を出て、斜坑からトンネル本坑へと進み、近藤副所長から説明を受けながら掘削の最先端部に到着。学生らは、普段あまり目にする機会のないトンネル工事のスケールや、徹底した安全管理、効率的な作業工程に驚いた様子で、所々で立ち止まってはトンネル内部や大型重機などを撮影する姿が目立っていた。