京都府は、府管理の砂防設備の長寿命化計画の策定に乗り出す。
保全対象を守る観点から、既存の砂防設備の健全度等を把握し、長期にわたり機能と性能を維持・確保するのが目的。計画策定で維持・修繕や改築、更新の対策を的確に講じ、トータルコストを縮減し、予算の平準化を図る。
これまでに実施した砂防設備の点検結果に基づき、点検結果チェックと現地の破損状況の変化を踏査し確認する。踏査は北部(丹後、中丹西、中丹東の各土木事務所管内)、中部(南丹、京都、乙訓の各土木事務所管内)、南部(山城北、山城南の各土木管内)で行う。
長寿命化計画では、▽日常的な維持の方針▽点検結果を踏まえた健全度の整理▽修繕、改築、更新の優先順位の検討と年次計画の策定▽経過観測の方法▽対策工(修繕、改築、更新の方法)をまとめる。
対象の砂防設備は[京都土木]▽砂防堰堤111基▽床固め137基▽渓流保全工60基の計308基[乙訓土木]▽砂防堰堤65基▽床固め219基▽渓流保全工0基の計284基[山城北土木]▽砂防堰堤81基▽床固め471基▽渓流保全工0基の計552基[山城南土木]▽砂防堰堤164基▽床固め830基▽渓流保全工0基の計994基[南丹土木]▽砂防堰堤273基▽床固め1060基▽渓流保全工41基の計1374基[中丹東土木]▽砂防堰堤201基▽床固め25基▽渓流保全工0基の計226基[中丹西土木]▽砂防堰堤122基▽床固め44基▽渓流保全工0基の計166基[丹後土木]▽砂防堰堤189基▽床固め121基▽渓流保全工0基の計310基で、合計は▽砂防堰堤1206基▽床固め2907基▽渓流保全工101基の計4214基。
なお25年度緊急点検結果によると、緊急の対策が必要な「優先対策ランクI」が61、「要対策ランクU」が245、「経過観測ランクV」が2097、損傷のない箇所の「対策なしランクW」が1811となっている。