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日本工業経済新聞社(埼玉)
2015/10/20

【埼玉】埼空衛が浦和工業高校へ講師派遣し指導

 埼玉県空調衛生設備協会(大原萬彌会長)は14日、埼玉県立浦和工業高校(宮原浩校長)で、十数年前から継続している『プロフェッショナルに学ぶ』の体験実習授業に講師を派遣し、設備システム科1年の生徒35人にルームエアコンの設置などを指導した。
 今回の研修では、実習に先駆けて『ヒートポンプと施工技術で地球を守ろう―より良い知識と施工で高性能エアコンの効率を落とさない―』をテーマに講話した後、実習室に移動し、生徒主体でエアコンの取り付けを体験した。
 協会本部からは企画経営委員会の薄田俊治幹事(葛ヲ和設備取締役部長)と中村広事務局長が出席。講師は轄驪ハヤマトの赤尾智取締役技術部長が務めた。
 宮原校長は、設備棟4階の視聴覚室で執り行われた開講式で「プロフェッショナルの仕事を教わる良い機会です。普段の講義で学べないことを、自分の目でしっかり見て、体験してほしい。卒業後の進路を考える上でも、良い経験になると思う」とあいさつした。
 続いて、協会の薄田幹事が現場代理人の高齢化が進んでいる建設業界の問題点などを説明してから「プロフェッショナルに学び、技術のレベルアップにつなげていただきたい。将来、設備会社に就職するのなら当協会会員の会社を選んでいただければ幸いです」と要請した。
 そして、赤尾講師が自己紹介をしてから1年生と昨年実習を受けた2年生に対し、フロンガス、ヒートポンプ、再生可能エネルギーについて講義し「空気は大切にして汚さない」「求められるのは環境と効率」「効率6倍!高効率なヒートポンプ」などのキーポイントを説明した。
 この後、1年生は実習室に移動し、8班に分かれてお客さまの要望を正確に読み取り、価格、機能、性能、デザインなどからエアコンの機種を選定するなどカタログを見る力を養った。
 そして、エアコン設置実習ではこれまで講師が取り付けるのを見ているだけだったが、今回は4班に分かれた生徒が中心となり、講師の助言を受けながら取付準備、配管・配線、据付・接続、試運転まで漕ぎ着けた。
 最後に生徒がお礼と感想を述べて研修を終了した。