白山市の横江町土地区画整理組合設立準備委員会(宮西市雄委員長)は、事業認可申請に向けた準備を進めている。順調に進めば年末の事業認可を経て、年明けに組合設立となる見通しだ。
白山市横江町土地区画整理事業は、北陸自動車道白山インターチェンジ(IC)近くの横江町、福増町地内約48・4ヘクタールの区域を対象に、商業系や工業系、住居系ゾーンの開発を計画。金沢外環状道路海側幹線と市道横江北部幹線が交差する周辺の商業系ゾーンには、イオンモール(千葉県)とコメリ(新潟県)が14年9月に進出意向を表明している。
同事業の計画地には、国指定史跡「東大寺領横江荘遺跡荘家跡」が近接する。このため、地域の歴史や文化を学習する場として、遺構を展示する芝生広場やガイダンス棟、多目的広場などを含む約6・2ヘクタールの横江荘史跡公園も区画整理地内に整備する方針だ。
事業認可に向けた測量および調査設計は、日本海コンサルタントが担当している。事業施行期間は、15年度から20年度までの予定。
石川県による都市計画決定がこのほど告示され、横江町土地区画整理事業について市街化区域への編入が決まった。また、渋滞対策として幹線街路3路線(横江線、横江史跡公園線、横江福増線)を都市計画道路として追加する案件も了承された。