高島屋南市街地再開発組合(田宮雅雄理事長)は、岐阜市の繁華街・柳ケ瀬に高層ビルなどを建設する「高島屋南地区第一種市街地再発事業」の特定業務代行者を戸田建設(東京都中央区)、住宅床を取得する参加組合員を大京(東京都渋谷区)に決めた。戸田建設と大京が提案した高層ビルの内容は、基本設計の27階建てを上回る35階建て。総事業費は当初計画の120億円を大幅に上回る200億円以上となる見通し。
14日の組合総会で特定業務代行者などを決めた。計画当初の規模を上回る提案に決めた理由は、2014年10月に組合を設立した後、周辺地権者から事業参加の申し込みがあり、施工区域を従来の4400平方bから6500平方bに拡大したため。組合は15年度内の都市計画変更を目標に準備を進め、県の事業計画変更認可を得るため施設概要の詳細を詰める。完成予定は18年度としていたが、計画変更に伴い20年度を見込む。
計画される高層ビルの規模は鉄筋コンクリート造地上35階建て。1〜4階に商業施設と岐阜市の公益的施設が入り、5〜35階が分譲住宅となる。戸数は250〜350戸。延べ床面積や別棟で設ける駐車場の規模は明らかにしていない。
設計・施工を一括して戸田建設で進め、分譲住宅の取得と処分先のあっせんを大京が行う。
建設地は岐阜市徹明通2、神室町2、金町4。施行面積は約0・9f。事業計画は都市研究所スペーシア(名古屋市中区)、基本設計は青島設計(名古屋市中区)が担当した。
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建通新聞社