大阪市建設局は、大口径下水道管渠の東野田今福第2幹線の整備を計画、2015年度中に基本設計レベルの検討を進める。検討結果を踏まえ、16年度以降に、関係者協議や必要があれば事業計画の変更など事業着手へ向けた準備を行い、早期の実施設計着手を目指す見通しだ。
市では1時間に60_の降雨を目標に浸水対策を進めており、同幹線は、今福処理区1616fにおける集中豪雨による浸水対策として、貯留幹線の整備を計画。東野田抽水所と今福処理場間に既設の東野田今福幹線を増補する。計画貯留量は4万7200立方bで、現計画のシールド内径は5500_。計画貯留量とシールド内径から延長を算出すると約1987bとなる。
セリオス(大阪市中央区)に委託して進めている同処理区幹線基本検討業務の中で、管径のほか、線形、立て坑の位置などの設計計画、シールド工の概略工法を決めていく考え。また、寝屋川北部地下河川の城北立坑、国道479号共同溝の各整備計画に合わせた、下水道幹線の接続計画を整理するとともに、関係者協議用資料の作成も15年度内に実施する。
そのほか、検討業務では、同幹線の基本設計を踏まえ、処理区全体での浸水対策計画の再検討を行う。
14年8月から寝屋川流域で大雨時の河川水位上昇時にポンプ放流の制限が始まっているため、現在、寝屋川に排水している東野田抽水所と今福処理場からの雨水の排水先を変更することによる事業効果の検証もあわせて実施。効率的な浸水対策事業を進めるため、今後の浸水対策計画に関する基本方針や管渠計画の見直し、今後の段階的な整備計画を取りまとめる考えだ。
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建通新聞社