高知県教育委員会は、塩見記念青少年プラザを改築するための基本設計が完了し、概要を明らかにした。7日の県議会常任委員会で報告した。規模は鉄筋コンクリート造5階建て延べ1532平方bで、今後は、近く実施設計に着手し、早ければ2016年5月ごろ完了、6月ごろ既存施設の解体に取り掛かる。建築本体は同年12月ごろの着工を予定しており、18年5月末の新館運用開始を目指す。
改築に向けては、青少年に対する相談援助機能の強化、青少年が集まり活動しやすい場所を拡充し、「青少年がつどい、青少年を支える、青少年のための施設」を基本的な考え方としている。
施設の構成は、1階はピロティ形式で、エントランスホールと9台分の駐車場、55台分の駐輪場を配置する。2階は管理事務室と県警少年サポートセンター。サポートセンターは既存より機能を拡張し、事務室、センター長室、面接室2室、相談室5室、前室、倉庫を配置する。3階には、音楽室3室、外部団体居室5室と新規で共用の会議室と相談室を各1室配置する。
4階には、新規でPRINK(高知県思春期相談センター)が現在の保健衛生総合庁舎から移転し、学習室は個人用を既存の14席から26席に拡張するほかグループ用も配置、またトークサロン、まんが図書室、外部団体居室も配置する。5階には、多目的室を既存より拡張して配置する。
このほか、バリアフリー対策として2階と5階に多目的トイレを設置し、建物の北側に非常階段を設ける。内装の木質化にも極力努める方針。
解体する既存施設の規模は、鉄骨鉄筋コンクリート造5階一部7階建て延べ1087平方b。1971年建築で耐震性に問題があるうえ、さらに充実した活動が行われるためのスペースと構造に課題があるため、全面改築する。
所在地は高知市小津町6ノ4。基本設計と実施設計は艸建築工房(高知市)が担当。
提供:建通新聞社