能美市は、吉原釜屋産業団地の整備について、来年早々の事業認可を経て来春に造成工事に着手する方針だ。来夏の分譲開始を目指す。
地権者の協力を得て、これまでに用地売買契約を締結。今後、農地転用の手続きを行い、造成工事に備えていく。
同団地については、市土地開発公社が整備を進める。北陸自動車道にETC限定の「(仮称)能美根上スマートインターチェンジ(IC)」設置が計画される吉原釜屋町地内を対象に、開発面積3万6190平方メートルの産業団地を造成する。このうち、分譲面積は3万280平方メートルを予定している。設計は日本海コンサルタントが担当。
17年度に供用開始が見込まれる能美根上スマートICや、今後整備される加賀海浜産業道路にアクセスしやすく、交通の利便性が高い。同団地付近では、市道吉原釜屋大浜線の改良事業も進めており、今年度は主に道路用地取得に取り組む。
同市内における既存の工業団地は分譲が進み、「企業からの問い合わせに対応するには新たな産業用地の造成が喫緊の課題」(酒井悌次郎市長)となっている。
このような状況を踏まえ、市は今回の産業団地を整備。企業のさらなる需要に対応していく構えだ。