各務原市は10月8日、「かかみがはら航空宇宙科学博物館」の本館増築・改修などの設計業務(基本・実施設計)を指名10社で入札した。梓設計名古屋事務所(名古屋市中村区)が5238万円(税込み)で落札した。予定価格は1億1113万2000円(税込み)。設計工期は2016年6月末まで。
また同市は10月9日、基本構想をまとめた丹青社名古屋支店(名古屋市中区)に事業全体の基本計画策定業務を随意契約で委託した。
構想によると、本館を現在の延べ床面積8476平方bから4000平方bを増築して1万2476平方bに拡張。機能拡充と展示物の再配置などのリニューアルを行う。
リニューアルの概要は、宇宙コーナーの展示面積を現行の800平方bからJAXA筑波宇宙センターを上回る1675平方bに拡大。シミュレーターや航空宇宙技術体験装置などを整備した体験コーナーを拡充するとともに、シアター室(3Dにも対応できる映像施設)を新設。レストランやグッズショップを拡張するほか、3階にデッキを整備する。この他、本館南側にある倉庫を増築する。
事業費は施設整備(倉庫増築費を除く)で18億円。内訳は本館増築に12億円、映像施設(シアター室)に2億5000万円、本館改修に2億5000万円など。
展示関係の整備費は12億円。内訳はシミュレーター・体験装置・映像ソフトに3億円、展示製作に8億円など。
整備スケジュールは、倉庫増築を16年度上半期内で整備。また、第2四半期には本館増築・改修工事の着工と、展示製作に着手し、17年度末のリニューアルオープンを目指す。
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建通新聞社