京都市は14日、東山区の元清水小学校跡地活用に係る事業者の応募状況について、10社から応募があったことを明らかにした。今後は11月に第2回選定委員会を開き、第3回以降は審議状況等により適宜開催する。
同跡地を巡っては、民間事業者5社からホテル開設やブライダル事業等の活用提案を受け、市は公募型プロポーザル方式で活用事業者を選定するため募集していた。
10月5日〜9日の日程で応募を受け付けた結果、10社から応募があった。応募事業者名は今後の審議への影響を考慮し非公開とした。
募集対象とする事業は▽地域の活性化に資すること▽ホテル又はブライダルを主たる計画とする事業であることのいずれも満たす事業。貸付範囲は元清水小敷地全て。貸付期間は10年以上60年以内の範囲内とし、定期借地権50年以上60年以内又は事業用定期借地権10年以上50年未満で、定期借地権を設定。貸付料の最低価格は5820万円/年。
契約候補事業者の選定は最終の選定委員会から約1ヵ月後とする予定。契約候補事業者の選定後、市と契約候補事業者で基本協定書を締結する。基本協定書に基づき、「施設整備の内容及び工事等の施工の方法」「事業の運営内容」「地域への配慮事項の具体化の方法、内容」「スケジュール」等について事業者の提案をもとに意見を調整し計画等を策定するため、市及び地域住民、事業者の3者による事前協議会を設置する。
計画内容、契約金額等で市と事業者が合意に達した時は速やかに契約する。貸付契約の締結等は28年度の予定。
23年3月閉校の元清水小学校跡地(京都市東山区清水2丁目204−2他)は、二年坂や産寧坂などの観光地の近くに立地する。敷地面積は7296・19u(公簿面積)。
建物は近代建築物として歴史的価値を有する。耐震性能を有していないため、耐震診断を実施し耐震改修が必要。管理棟はRC造地下1階地上2階建、延1106u(昭和8年築/Is値0・56[未改修])、教室棟はRC造地下1階地上3階建、延2698u(昭和8年築/Is値0・55[未改修])、体育館はRC造平屋建、392u(昭和8年築/Is値1・37)。そのほかプール等がある。