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建通新聞社
2015/10/15

【大阪】大阪府・市 底質高濃度ダイオキシン対策@

大阪府都市整備部と大阪市港湾局は、おのおのの管理河川・港湾における底質ダイオキシン類対策で、順調なら2016年度に対策工事・試験工事を進める見通しだ。
 府都市整備部は、神崎川の糸田川合流部左岸でのダイオキシン類超高濃度汚染底質対策工事に向け、16年度予算編成で事業費を要望していく。
 超高濃度汚染の範囲は、国道423号新御堂筋渡河部の西側約300b付近の神崎川左岸812平方b。川底表層下60〜70aの箇所に最高で1万2000㌰c−TEQ/gの超高濃度ダイオキシン類が確認されている。
 無害化処理の対策土量は812・5立方b(延長50b×幅員16・25b×深さ1b)。通常の汚濁防止枠に加え、掘削区域のさらに外側に汚濁防止膜による二重の拡散防止対策を行う。無害化処理方法は焼却(ロータリーキルン燃焼方式)。掘削後は、覆砂による埋め戻しを行う。処分先候補は関電ジオレ(兵庫県尼崎市東浜町1ノ1)を想定。無害化対策費用は全体事業費1億6200万円で、内訳は工事費2000万円、処理費1億4200万円を見込む。
 神崎川では、15年度中に表層の高濃度(1000〜3000㌰c−TEQ/g)の汚染対策が完了する。今後は、神崎川左岸の超高濃度汚染箇所の対策を先行し、続いて、表層の低濃度(150〜1000㌰c−TEQ/g)の汚染対策を進めていく見通し。土量は約45万立方bが見込まれる。低濃度汚染地域の調査時期が04〜06年度のデータのため、本年度内に調査を実施し、表層底質の経年変化傾向を把握する考え。
 単位の㌰cTEQ/gは、1cの土壌中に含まれているダイオキシン類の量を表す単位。TEQはダイオキシン類を最も毒性の強いダイオキシン(2、3、7、8−4塩化ジベンゾジオキシン)に換算したもの。

提供:建通新聞社